八甲田〝山系〟?―
別に雪崩での遭難事故の話を書きたいのではない。書きたいのは〝山系〟って言葉について。
とりあえず、手近に地図帳でもあれば見ていただきたいんだけど、まともな地図帳で〝○△山系〟なんて表記しているのはない。
理由は簡単で、この言葉はまともな日本語ではなくて、どうやら役所だの警察だのが使い出して、批判精神のかけらもないマスコミがそれにおもねるように広範囲に垂れ流している、特殊な言葉だから。
小役人・増すゴミ連中は、ひょっとすると気の利いた言葉かなんかだと思っているのかもしれないけれど、単純に日本語が達者でないか、あるいはひょっとすると、日本語を破壊しようと企んでいるのか、…どっちにしろ褒められたものではない。
八甲田山といったら、それだけで、大岳や高田大岳などの頂からなる〝山系〟を意味するんだ!
こういう言い方は別に八甲田山にかぎったことではなくて、たとえば他には、北海道の大雪山(旭岳や黒岳、北鎮岳、白雲岳などなどの頂からなる〝山系〟のこと)とか南アルプスの白根山(北岳や間ノ岳、農鳥岳などからなる〝山系〟というか山脈のこと)、信州の八ヶ岳、北アルプスの穂高岳、木曾の御嶽山などなど…
つまり一言で言うと、早い話が、「山」だの「岳」だけで〝山系〟やら〝連山〟を現すなんてフツ〜の使い方なのよ。
少しは勉強するようにね♪(笑)