世間は北朝鮮からの弾道ミサイルの話だらけだったんで思い出してしまいました……

 韓国映画の『ユリョン』のことを。

ユリョン [DVD]

 これは、韓国のアカデミー賞だという大鐘賞というのを6部門で受賞し、レンタルDVDで見たときには、日本の文部科学省に相当?する韓国の役所だったか在日韓国大使館だったかが、推奨だか推薦だかといったクレジットがついていた映画です。

 その理由は定かではないんですが(ひょっとすると日本の潜水艦が沈められるからか(笑))、韓国での評価はこのように高いわけです。

 が、私が見たときには、これは〝反日〟映画を装ったパロディ・ギャグ映画かと思っちゃいました。というのも……

 まず、設定がSFなみに荒唐無稽(笑)。

  • 日本が原子力潜水艦を建造する。
  • それに対抗する韓国(なぜ対抗するのかは不明(笑)――韓国のマニフェスト・デスティニィ?)は、ロシアから中古の原子力潜水艦を買ってくる。
  • しかも買ってきた原潜は、あろうことか、潜水艦発射式弾道核ミサイル(SLBM)を搭載している戦略原子力潜水艦

 これだけでも大爆笑!!

 一番目についていえば、原潜を欲しいと思っている海上自衛隊関係者がいるらしいということはありますが、国民的にも政治的にも不可能。
 二番目、三番目についていえば、アゼンとするしかない。ロシアを徹底的にバカにした設定でしょう。外国に、核弾頭付の弾道ミサイル込で戦略原潜を売るなんて、そんな国があったとしたら、宇宙一の大マヌケ。それに、仮に運よく(?)買えたとしても、買った途端にアメリカや中国(日本ではなく)が潰しにかかります。でも、映画のなかでこの原潜が戦うのは、アメリカの攻撃型原潜ではなく、日本のディーゼル潜水艦なのでした(笑)。

 さらに、パロディというか……というか、ネタを〝堂々と〟パクってます(笑)。

  • ユリョン」と名付けられたこの潜水艦の乗員は戸籍を抹消される=死んだことにされる……もちろんこれは、かわぐちかいじのマンガ『沈黙の艦隊』のパクりです。まぁ、ありがちな設定っていえば、言えなくもないですけど……(苦笑)
  • 敵の潜水艦(って日本の潜水艦のことですが)のスクリュープロペラにフローティング・アンテナを巻きつけて動けなくして、深海に引きずり込んで水圧で破壊する……これまた『沈黙の艦隊』のパクり!! 『沈黙の艦隊』では〝ソ連〟(ロシアではなく!)の潜水艦が使った〝戦法〟です。このネタを使った作品……他にもありますか?
  • クーデターをおこした上官と〝正義〟の部下との争い……これは、そのままではないにしろ、デンゼル・ワシントンジーン・ハックマンが主演した、同じく戦略原潜を舞台にしたハリウッド映画『クリムゾン・タイド』のパロディでしょう。

 とまぁ、韓国映画界は〝超一流の〟ギャグセンスをもってることが、こういうことで判明するわけです(笑)。

 将軍様のオカゲで思い出してしまいました♪


 さて、寝よ……